大腸内視鏡検査、みなさん受けたことありますか?
私はその昔 潰瘍性大腸炎 という病気にかかり(完治はしない病気だと言われ、今もいちおう定期的に通院していますが、ここ15年くらいまったく症状はありません)、それ以降何度か受けています。
でも、何回受けてもイヤなんですよね、コレ。なので主治医の先生に「そろそろ検査しませんか」と言われてものらりくらりとかわしていたのですが、先日「前回検査受けたのもう6年前ですよ、いい加減受けましょう」と言われ、観念することにしました。
近年、周りでこの検査を受ける人も多く、せっかくなので体験談を書いておきます。

検査前日
普通に過ごしますが、食べ物に制限があります。

注意事項

・消化の良いものを食べる
・野菜・果物、きのこ、海藻、こんにゃく、豆類などはダメ
・夕食は8時までに済ます

心配なら「検査用食事セット」もいろいろ売っています。

私は心配しなさすぎて、消化の良いものは夕食だけでいいのかと勝手に思い込み、お昼に「野菜たっぷり焼きそば」を食べてしまいました。食べた後に注意事項を見てびっくりしましたが、食べちゃったものはしょうがない。夕食はちゃんと、卵かけご飯と具なし味噌汁を7時頃に食べました。あとは9時にセンノシドという下剤を2錠のみ、12時過ぎに就寝

検査当日
第一の難関 下剤を2ℓ飲む!

7:00〜

自宅でニフレックという下剤(腸洗浄用下剤)を2時間かけて2ℓ飲みます。
専用容器に粉状の薬が入っているので、自分で水を入れて2リットルにし、よく混ぜます。味はよく言えばポカリスエット。はじめは「結構ダイジョブじゃん」などと思いますが、飲み進むうちに妙な甘さと多少のしょっぱさが舌に残り、気持ちが悪くなります。ぬるいとますます飲みにくいのでコップに氷を入れて飲みました。
飲み始めて10分後、トイレに行きましたが、いたって普通に出ただけと言う感じ。これは昨晩服用したセンノシドの分でしょうか。
ニフレックの説明書には「多くの場合、約1ℓ服用したところに最初の排便があり」と、ありましたが私はそこまで飲まないうちにまた行きました。その時は、トイレに座ったらもうシャーッと。痛みも何もなく、ただ上から飲んだものが、下から勢いよく出て行く感じです。この下剤でお腹が痛くなる、ということは私にはないのでそこはラクです。ただ、飲むのがつらい
舌に残った味を真水のうがいでいっとき消し去り、また飲みます。
あと、今は夏だからいいですが、冷え性の友達が冬にこの下剤を飲んだ時には体が冷えて冷えて震えがきたと言っていました。
私は途中、まずさで震えがきましたがなんとか飲み進み、飲んでシャーッを繰り返し、2時間後にはどうにか2ℓを飲み終えました。トイレに行く回数も10時頃には落ち着いてきました。

第二の難関 というかここが本番、大腸内視鏡検査 

13:00

病院に到着。内視鏡受付で、最終的な便の状態を6枚(だったかな?)の写真の中から選ばされる。
私は一番最後の薄黄色の透明な水の写真を選び、「5〜6回はトイレに行きましたよね?」と、念を押されて検査を受けるお許しを得ました。

13:30〜15:00

処置室に入る

検査着(後ろに切れ込みの入った紙製のハーフパンツに、上は丈が長い甚平のようなもの)に着替える。
金具のついた下着はダメ、貴金属類も外すよう言われる。
血圧をはかり、点滴をする。
しばらく待たされて、個別の検査室に呼ばれる。
ベッドに横向きに寝るよう指示され、鎮静剤(?)を注射。一瞬強いアルコールを吸い込んだような、ふわっとする感覚がありました。
そして検査開始。まずは、大腸の一番奥まで内視鏡を挿入します。
途中4〜5回くらい結構痛い箇所がありました。大腸は曲がっているのでその壁に内視鏡があたると痛みが出ます。そういった難所は決まっているらしく、看護師さんが適宜お腹を押して通りやすくします。また、力んでいると入りにくいらしく、なんども「ふーっと息をはいて力を抜いてください」と言われます。
なんとか奥まで到達するのに10〜15分くらいかかったのでしょうか?
あとは、内視鏡を抜きながら腸の様子を見て行きます。なぜか抜くときにはほとんど痛みはありません。3箇所くらい組織をとられましたが、医師によれば「赤くなっているところ(炎症ってこと?)があったが、まぁ問題はないでしょう」とのことでした。

その後、30分ほど処置室のベッドで休み、終了です。

検査後のこと

組織をとったので当日はお風呂禁止、シャワーのみ。
2〜3日はアルコールや炭酸飲料、コーヒー・紅茶もダメ。
食べ物も消化の良いものをとり、香辛料などの刺激物はダメ。
また、下剤で脱水症状になっているので、最低でも500ml以上の水分をとるよう注意がありました。

最後の水分補給の注意は今まであまり気にしたことがなかったのですが、今回はその意味を実感しました。
言われなくても喉が渇き、検査後500mlのミネラルウォーターは飲んだのですが、それでも軽い熱中症のような症状が出てしまったのです。
検査後に用事があり、最高気温33度の中、少し外を歩く時間があったのが悪かったのだと思います。用事の途中で頭痛がし、クラクラして吐き気も出てきたので、途中で切り上げ帰路につきました。
1回吐いたらだいぶラクになりましたが、今度は水ではなく経口補水液をとって早々に寝ました。こんな真夏の検査では念のため経口補水液の方がいいのかもしれません。

こんな感じです。
やはり、進んで受けたい検査ではありませんが、私が初めて検査をした頃(30年近く前)に比べると、だいぶ痛みが少ないような気がします。方法も確立され技術も進歩したのでしょう。
技術といえば、この検査は担当する医師の技量により、痛みが相当違います。確か前回はほとんど痛みがなかったような。本当は今回も指名をしたいくらいでした。
なので、これからこの検査を受ける方は、できれば評判のいい病院をチェックした方がいいと思います。

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