1. 節税になる
  2. 掛金は月々5,000円〜でOK
  3. 派遣は退職金がないのでその代わりになる

いいことづくめに思えるiDeCo。
でも「ホントにお得になるの?」「なんかめんどくさそう」と、加入を迷っている派遣社員のあなたに向けて、派遣社員でiDeCoを始めた私が調べたことや実際の手続きなどについて書いておきます。

iDeCo(イデコ)とは

iDeCo(イデコ)= 個人型確定拠出年金 とは
絶対に納めなければいけない国民年金や厚生年金にプラスして、個人で自発的に加入して積み立てる年金。
「普通の年金だけで大丈夫? 老後資金(の一部)くらい自分で用意しといたら? コレなら税金とか負けてあげるし、上手くいったらお金も少し増えるかもよ」と、国が作った制度。
積み立てるお金は、元本保証の定期預金などにするか、投資信託にまわすか、自分で決める。

実際どれだけお得になるの?


「掛金が全額所得控除になります!」 ということなのですが、あまりピンときません。
iDeCo シミュレーション などと検索すると、いくつもシミュレーターが出てくるので、実際にやってみましょう。

まず掛金を決めます。
これは月々5,000円から1,000円単位で自由に決められます。
ただし、会社に企業年金がない会社員(派遣もこれ)は2.3万円まで、など人によって上限が異なります。

例えば、年収:300万円 毎月の掛金:10,000円 とすると、
年間 18,000円 の節税になるそうです。

ただし、いくらか手数料もかかります。

新規加入時国民年金基金連合会(iDeCoの実施機関)に払う手数料 : 2,829円
 月 々口座管理手数料: 171円
証券会社等への運営管理手数料:0〜400円くらい(会社によって差がある)

この手数料分を差し引いても、初年度お得額は 13,119円。
2年目以降は 15,948円。

派遣の薄給でも節税効果はなんとか出ます。

その他のメリット・デメリット

メリット

①運用益が非課税
通常、預貯金の利息や投資信託の分配金など、運用で得られた収益からは20.315%の税金が引かれるが、これが引かれない。

②将来お金を受取るときも一定額まで非課税

デメリット

①元本割れのリスクがある。(中には定期預金など元本保証の商品もあるが利回りが低い)

②お金を引き出せるのは原則60歳以降。急に必要になっても引き出せない。
さらに、加入期間が10年以上あれば60歳で受け取れるが、10年に満たない場合は段階的に最高65歳まで引き出す年齢が遅くなる。また60歳から請求可能年齢までは新たに買い増すことはできず、運用のための口座管理手数料が毎月66円かかる。(加えて証券会社等への運営管理手数料もかかるので、やはり運営管理手数料無料のところを選びましょう)

※ 2022.5の法改正で加入年齢が60歳未満→65歳未満に引き上げられました。
よって、60歳以降でも会社員や公務員として働き、厚生年金に加入していれば、65歳までは引き続き積立可能となりました。

申し込むためにやること

どこで積み立てるか? 金融機関を選ぶ

様々な銀行や証券会社などでiDeCoを取り扱っていますが、運用商品(定期預金・投資信託など)の種類や数、手数料なども違うので、調べて比較する必要があります。
ちなみに私は松井証券にしました。月々の運営管理手数料が無料で、商品も信託報酬が最安クラスの人気のものがそろっているようです。

どの商品で積み立てるか? 銘柄を選ぶ

iDeCoの商品には元本が確保されている定期預金などと、リスクのある投資信託があります。複数の商品・銘柄を組み合わせることも可能で、その場合は、どの銘柄をどれくらい保有するか、自分で配分を指定します。途中で銘柄や配分を変更することも可能です。

商品選びに当たっては多少勉強しましょう。

私もしました。
まず用語が分からなくて意味を調べたので、ご参考までに載せておきます。
自分が納得いくように意訳しているので多少正確性に欠けるかも知れません。

【積立投資=ドルコスト平均法】

一定期間ごとに、一定金額で、同じ金融商品を買い付ける投資方法
これの何がいいのかと言うと・・・
安く買って高く売る、 確実にこれが出来たらボロ儲けなのですが、実際はいつが買い時かよくわかりません。
安くなった、と思って買ってもさらに暴落するかもしれないし、評判を聞いて買った時にはもう上がり切ったところだったり。だったらいっそ、定期的に決まった金額で機械的に買い付けることにすれば、高い時には少ししか買えず、安い時にたくさん買うことになるので、自分で考えて一度にドンと買うよりも平均購入単価が下がる(ことが多い)んだって。うーん、確かにそうかも知れない。iDeCoはまさにこれ。

【債券】

国や企業などが投資家からお金を借りるために発行する借用証書のような役割の券。
(国は国債、企業は社債。現在は電子化されて実際の紙の券はない)
その券を買うと毎年決まった利息がもらえ、償還日=返済期日 になると、券に記載の額面金額が返ってくる。基本そんな感じ。
なので安全な資産だとは思うけど、リスクとしては、市場金利によって時価が変動する、企業が倒産してしまうなどなんらかの事情で決められたとおりの利子や償還(返済)を受けられなくなることがある、のだそうです。

【信託報酬】

投資信託を管理・運用してもらうための費用

【REIT=不動産投資信託】

投資家から集めた資金をもとに不動産への投資を行い、そこで得られた不動産売買益や賃貸収益を投資家に分配するという商品

【コモディティ投資】

商品先物市場で取引されている商品に投資すること

【ターゲットイヤー型】

ターゲットイヤー=目標とする年 を決めておき、そこに向けて、株式中心の積極的な運用から債券中心の安定的な運用へ資産配分を変更していくファンドのこと

私が選んだ商品

そして結局私が選んだのは eMAXIS Slim 全世界株式 、とりあえずこれ1本です。
その考えに至った経緯は
①まず、リターンが大きいので(リスクも高いが)株式型だけを選ぶことにした

②その中で、これを選べば全世界の株式に投資でき(50%以上をアメリカに、その他日本を含む先進国・新興国の約50ヵ国に投資)、少しはリスクを分散できると思った

という感じ。さらに信託報酬が業界最低水準というのも魅力でした。

最初は自分で日本株・先進国株・新興国株を、配分を決めて組み合わせようかと思ったのですが、信託報酬も高くなるし、配分を考えるだけで疲れ果てて止めました。
「日本を含む先進国がこの先さらに成長できるの? 成長するのは新興国だよね?」などと思っても、「ここ10年くらいを見ると、経済成長率は新興国の方が高いのに、株価上昇率は先進国の方が高い」とか言われると・・・「うーん、どうしていいやら分からん! 」と。
であれば、全世界株式と銘打ってプロが配分を決めた銘柄にしよう、という訳です。

証券会社や多くのファイナンシャルプランナーの方は、「50代は徐々にリスクの小さい資産=債券 の比率を多くするように」とすすめています。
でもなぁ、面白みがないので私はとりあえず入れません。もちろん定期預金も入れません。だって・・・
年利が0.002%、100万円預けて利息が年20円! 夢がなさすぎる。
でも節税効果はあるので、絶対に元本割れが許せない人はこちらを選ぶといいですね。

運用商品の種類や配分は手数料なしで変えられるので、私も勉強しながら今後変えて行くかもしれません。

ところで、今 iDeCo を始めるってどうなの?

今は2021年の3月。
「いくらドルコスト平均法で買うとか言ったって、アメリカも日本も実は今がバブルで、またバブルがはじけてこれからずーっと株価が下がり続けたり、そうでなくても私の  iDeCo の満期になる頃に暴落したりしたら、大損するよね? 本当にこんなのはじめていいのかな?」と、多少悩んだ私です。
しかし、
①アメリカの株価は今まで幾度も暴落してもまた元に戻し、さらに上昇している。(ジグザグしているが、長い目で見ればずっと上り調子)
②2022年に法改正があり、65歳になるまで積立ができるようになり、受取開始可能年齢も60歳から75歳までに範囲が広がる→ 受取可能年齢になった時に価格が下がっていたら、回復するのを待って75歳までに受け取ればいい
と、考えました。
全然完璧な理由じゃないですけどね。
いつまで待っても回復しないかも知れないし。75歳(❗️)なんて、年金もらう前に死んじゃうかも知れないし。未来の経済を予測しようとそれらしき本を読んだり、ネットを見たりしても、いろんな人がいろんなことを言っていて結局先のことはわかりません。
分からないことを悩んでもしょうがないので、少しばかりのお金ですが、世界に出稼ぎに行かせるつもりで送り出そうと思います。ちゃんと働いて、お友達をたくさん連れて帰って来てね💕

実際の手続き(私の場合)

①松井証券のホームページから資料請求
②案内の冊子と申込書が送られてくる

『事業所登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書』を派遣会社に提出して記入してもらう
派遣会社に説明するのが面倒だなと思っていましたが、担当の人に「iDeCoに加入したいので、必要書類に記入をお願いしたい」旨メールをしたら、すぐに話が通じました。

『個人型年金加入申出書(口座振替依頼書・配分指定書が複写になっている)』を記入
住所・氏名・連絡先
基礎年金番号
掛金の引落口座情報(金融機関届出印も必要)
掛金、商品の配分指定   などを記入します。

③必要書類を返送

私が行ったのは、まずはここまで。

この後、国民年金基金連合会で加入審査等を行い、手続き完了まで1〜2ヶ月程度かかるとのことです。

『果報は寝て待て』
価格が下がった時には「たくさん買い付け出来ている」と喜び、上がったら「受取時にはもっと上がれ」と念じながら10年ほど(もっとか?)楽しみたいと思います。

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投稿者

おおつぶ

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