朝ドラを見ていた夫が言いました。

「この人たち、映画撮ってたらしいよ」
「え?、西島なんとかが? 誰と?」
「向こうのお父さんと」
「?」
「あったじゃんテレビ東京のドラマ。二人がカップルでさ、あれが映画になるんだって」
「あーあーあー」

わかりました。
向こうのお父さんって、内野聖陽ね(名前読めないけど)。
わかったのですが、ドラマの名前が出てきません。それは夫も同じのようです。
ここで思い出しておかないと脳のシナプスが切れてしまう。
一生懸命に思い出そうとします。

「弁護士と美容師さんでさー」
「そうそう、わかってるんだよ。ジルベール」
「えーっとお母さんは梶芽衣子で・・・」

しばらくこんな会話をしたあと夫が言いました。

「わかった。『今日何食べる?』だ」

「ん? なんか微妙に違う気がする・・・『きのう何食べた?』じゃないっけ?」
「あはははは、『きのう何食べた?』じゃ、ボケ老人じゃん」


結局ボケ老人は夫なのですが、今回の間違いを考察すると
「歳をとると、言葉を自分の知っているより身近な言葉に置き換える傾向がある」
と言えるのではないでしょうか。
「きのう何食べた?」よりも「今日何食べる?」の方が、使用頻度が多いからだと思うのです。

まぁそんなことはどうでもいいんですけどね。

最近ちょうど、高校生の頃に友達が
「ウチのお母さん、『マクドナルドのハンバーガー』のことを『バグダッドのハンバーグ』っていうんだよ。面白いでしょー」
と、本当に面白そうに笑いながら教えてくれたことを思い出していたもので。

当時私はほとんどまったく面白くなかったし
バグダッドのハンバーグよりマクドナルドのハンバーガーの方が言いやすいし

マクドナルド → バグダッド(バグダッドって・・・)
ハンバーガー → ハンバーグ(ハンバーグとハンバーガーは違うだろう)

の変遷が理解できなかったのですが、最近わかってきたのです。
当時のお母さんにとっては、マクドナルドよりバグダッドの方が身近だったのです。
若い頃にはハンバーガーなんてなかったのだから、そんなものはハンバーグでいいのです。

そういえば私も、近所にウエルシアができたとき、そこをしばらく『ウエルチ』と呼んでいました。

『ウエルチ』でないことは初めからわかっていたのですが、最初にそのドラッグストアができたことを話題にした時に、「ほら、あの『ウエルチ』みたいなやつ」と、言ってしまったことをきっかけにその後しばらく夫婦の間では『ウエルチ』でした。
ジュースのウエルチはお中元・お歳暮の時期にセットを目にすることが多く、近年急激に見かけるようになったウエルシアよりも身近な存在だったのです。
でも、「簡単な方にばかり流されていてはボケてしまう」と、ある時考えて今では正しく『ウエルシア』と呼んでいます。

さて、先日夫が言いました。

『今日何食べる?』はね、京都旅行に行く話だって。朝ドラやってる最中に二人で行ってたんだね」

うーん。どうしたものか・・・

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おおつぶ

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